2011〜現在 | シメオネが作った「情熱のサッカー」と2度のCL決勝

アトレティコ・マドリード——「労働者のクラブ」が銀河系に挑み続ける理由

2026年12月約7分
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Hara Tech 編集部

欧州サッカー専門メディア「ultrasrei.com」編集部。プレミアリーグ・ラ・リーガ・セリエAを中心に、戦術・歴史・選手考察を発信。

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レアル・マドリードとバルセロナが「銀河系」と「夢のクラブ」なら、アトレティコ・マドリードは「労働者のクラブ」だ。限られた予算で組織と情熱を武器に、ディエゴ・シメオネ監督のもと欧州のトップクラブと対等に戦い続けた物語。

シメオネの哲学——「勝利への執念」

ディエゴ・シメオネは2011年末にアトレティコ・マドリードの監督に就任した。アルゼンチン人の元MFである彼は、選手時代と同じ「闘争心と組織」をチームに植え付けた。「パルティード・ア・パルティード(1試合1試合)」という哲学のもと、長期的なビジョンより目の前の試合への集中を求めた。

シメオネのアトレティコは守備から始まる。コンパクトなブロックで相手の攻撃を封じ、素早いトランジションでカウンターを狙う。「美しいサッカー」ではないが、その徹底した組織力と情熱は、多くのサッカーファンを魅了した。

2014年リーガ優勝とCL決勝2度

2013-14シーズン、アトレティコはリーガ・エスパニョーラを制覇した。レアルとバルサという「二大クラブ」の独占を崩したこの優勝は、スペインサッカー界に衝撃を与えた。同シーズンのCL決勝でもレアルと対戦し、終了間際ラモスの同点ゴールで惜敗した。

2016年のCL決勝でも再びレアルと対戦し、PK戦で敗れた。2度のCL決勝に進出しながら、いずれも宿命のライバルに敗れた——アトレティコの「宿命」とも呼べるこの経験は、しかしチームの誇りを傷つけるよりも「次こそは」という闘志を生み出した。

「コルチョネロス」の誇り

アトレティコのファンは「コルチョネロス(マットレス屋)」と呼ばれる。かつてマットレス工場の労働者たちがチームを支えたという歴史から来た愛称だ。この「庶民のクラブ」というアイデンティティは、銀河系を目指すビッグクラブとは異なる誇りを持っている。

シメオネ体制下でリーガ2回、ユーロッパリーグ2回などのタイトルを積み重ねたアトレティコ。スター軍団に組織と情熱で挑み続けるその姿は、「お金で買えないものがある」というサッカーの真理を毎シーズン証明している。

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